文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/07/03(水)

久しぶりに街へ出て打ち合わせ。一端の社会人として生きているような気持ちになる。だけど、帰ったら息子に「プール帳にはんこが押されてなくて入れなかった」と泣き顔で言われた。送った請求書も切手が貼られていないと返ってきた。次男のおむつも一枚もな…

2019/07/02(火)

溜まっていた事務仕事をいろいろと片付け、およそ2週間ぶりにプールへ行った。30分だけ泳いで帰る。ジムにいる方はどうして友達ができるんだろう。もう通い始めて1年が経とうとしているが、友達どころか知り合いもできない。わたしよりあとに入ってきた若者…

2019/07/01(月)

原稿を2本書き、京都新聞の記者の方に書籍『経営者の孤独。』に関する取材を受けた。ありがたい。「こんなに緊張するのは、山田洋次監督への取材以来です」と言われた。なぜだろう。温かいルイボスティーを出した。胃腸が弱いので、あったかいのが助かります…

2019/06/30(日)

朝起きたら雨が降っていた。梅雨だ。長男をプールに連れていこうと思ったら水着を学校に忘れたらしく行けなかった。少し仕事をして、それからずっと本を読んでいた。二冊読み終わる。あともう少しでもう一冊読み終わる。ほおに赤いかぶれができている。最近…

2019/06/29(土)

アパホテルで2時に寝て、5時に起きる。そこから1時間ほどうだうだとしていたらまた寝てしまって、起きたら8時半だった。10時に編集者と喫茶店でモーニングを食べ、打ち合わせ。午後はヒカリエに小倉ヒラクさんの展示を観に行く。ヒラクさんがお友達をわたし…

2019/06/28(金)

東京出張。ポプラ社へ。柳下さん、天野さん、だんごさんと、クラウドファンディングの発送作業をする。全部で169名の方にご支援いただいた。宛名を書きながら、梱包しながら、とてもありがたい気持ちになる。この本を読みたい、手にしたいと思ってくださる方…

2019/06/27(木)

クラウドファンディングのお礼状を直筆で書く。A4用紙びっしりと書いたので、途中で間違えないか、行が斜めになったりしないか、ちゃんと紙に収められるか、ハラハラしながら書いた。で、ハラハラしながら書くとあまり良くない文字になる。もともと綺麗な文…

2019/06/26(水)

今日は、父親のことを思い出していた。彼はわたしよりもずっと背が高い。183センチある。人の誕生日を覚えるのが好きで、お祝いするのも好きで、どこかへ行ったらお土産をたくさん買って帰ってくる。人になにかしてやるのが好きなのだ。父はわたしのことをた…

2019/06/25(火)

この日記を書くのが次の日の午前中になってしまうのは、いつも夜になると力尽きてしまうからだ。最近、朝目が覚めたとき、少し気分が落ち込んでいる。以前はもっとひどくて、朝起きるたびに死について考えていたけれど、最近少しずつまたそうなってきている…

2019/06/24(月)

昨日の日記の日付けが7月23日になっているというご指摘をいただいたので修正する。もう7月だと思っていた。疲れているのかもしれない。今月は気圧の変化も多かったようだし。一日家で原稿を書く。ときどき本を読んだ。きのう買った、坂口恭平『cook』、イ・…

2019/06/23(日)

久々に休日にひとりで外に出かけた。書店を3軒まわり、本を4冊買った。書店によってまったく本の表情が異なるのは興味深い。風通しの良い書店、にぎやかな書店、厳かな書店。しかし、本を選ぶという行為は割と難しいものなのかもしれない、と思う。「本を読…

2019/06/22(土)

子守をしながら小説の改稿。なんとか最後まで書いて、編集者に送った。また首にじんましんができている(前回は、『経営者の孤独。』の脱稿時に出た)。癒されたい、癒されたい、と言いながら『りぼんのふろく「カワイイ」のひみつ』と『よつばと!』を読む…

2019/06/21(金)

朝、テレビで柳美里さんを見た。彼女は小説について、「触れてほしくない傷あとのかさぶたを剥がしてえぐりながら書く感じ」みたいなことを言っていた。わたしは、中1のときに彼女の作品を初めて読んだ。『家族の標本』。すごく衝撃を受けたのを覚えている…

2019/06/20(木)

ここ最近、眠くて眠くてしかたがない。 小説に向かうとエネルギーをいつもの倍以上使う気がする。今日で4/5。あしたから5章の改稿。

2019/06/19(水)

月が黄金色でとても綺麗だった。

2019/06/18(火)

『経営者の孤独。』が校了した。ほっとして、どっと力が脱けて、ソファから立ち上がれなくなった。ほとんど同時に『戦争と五人の女』のプルーフ版も校了したという連絡があった。本番の原稿は今手元にある。次はこちらが正念場だ。

2019/06/17(月)

編集者と三条のスターバックスで、小説の改稿の打ち合わせ。久しぶりに原稿を見て、なんだか苦しくなり、「機嫌が悪い顔をしているね」と言われて、「機嫌が悪いんじゃなくてね」と言おうとしたら途中で泣いてしまった。小説を書くのはこういう感じだった、…

2019/06/16(日)

この土日はなぜかずっと眠たく、昼も夜も子供を寝かしつけながら自分も寝るという生活をしていた。スーパーとTSUTAYAに行った以外には、ほとんど外に出ていない。夕方『オーシャンズ11』を観る。ひたすらにジョージ・クルーニーがかっこいい。観ながら、「わ…

2019/06/15(土)

是枝監督の『万引き家族』を観る。ずっと観よう観ようと思いながら、なかなか観ることができなかった。学生のころ初めて是枝作品を観たときに、それは『誰も知らない』だったのだけど、よく研がれたぴかぴかのナイフですっと消えない傷をつけられたみたいな…

2019/06/14(金)

なんだか小忙しい1日。長男が頭痛で学校を休んだので、テレビを見ている横で原稿を書く。ときどき声をかけられたが「今仕事」と言って返事をしなかった。こういうとき、ちゃんと答えられる人になりたいが余裕がない。自分以外の人間がいるだけで気が散って集…

2019/06/13(木)

1日書き仕事。どうもぼんやりしている、というふうに思っているが、手は動かしているし仕事もしている。それなのにどうしてそんなことを思うんだろう。書いても、書いても、書いたような気にならないのは、小説を書いていない、からなのかもしれない。〆切が…

2019/06/12(水)

なんだかぼーっとしているような気がする。5月にぎゅっと緊張していたのでその反動かもしれない。でもやることはやらねば、ということで、仕事をしている。そうしたら、毎朝欠かさず見ているNHKの朝の連続テレビ小説を見落としてしまった。こんなの初めてで…

2019/06/11(火)

次男が熱を出した。今朝になったら下がっていたけれど、保育園を休ませることにした。日曜に少し無理をさせてしまったのかもしれない。午後外を連れ回したので、お昼寝がしっかりとれなかったのだ。小さい子は少しリズムが狂うとすぐに熱を出す。今日は取材…

2019/06/10(月)

エーリッヒ・フロムの『愛するということ』という本のなかに、こんな一説があって、時々思い出す。たいていの母親は「乳」を与えることはできるが、「蜜」も与えることのできる母親はごく少数しかいない。蜜を与えるためには、母親はたんなる「良い母親」で…

「聴く」と「書く」について話した日のこと

今年の2月、慶應義塾大学の清水唯一朗先生からメールをいただいた。清水先生は湘南藤沢キャンパスで “オーラル・ヒストリー” を用いたゼミを開いている。そちらに毎年、「聞く」を実践してきた方を呼んでお話を聞いているとのことで、今年のゲスト講師のひと…

2019/06/08(土)

出張先のホテルではあまり眠れない。今回もあまり眠れなかった。怖い話が大好きなのに極度の怖がりなので、飲み会でうっかり怖い話をしてホテルの部屋で後悔した。翌日はやっぱりとても眠く、気の毒に思った編集者がうなぎをご馳走してくれた。今まで食べた…

2019/06/07(金)

新幹線の窓から見る景色って、見ているとなんだか泣きたくなってくる。でもどこにでも行けそうな。自由であることは少し寂しい。

2019/06/06(木)

たくさん話した1日。誰かの役に立てていたらいい。

2019/06/05(木)

最近はそこまで気が塞ぐこともなく、フラットな感じでやり過ごしているように思っていたが、もう少しでまた下がり始めそうな気がする。と、思うだけで、ちょっとは楽になるのかもしれない。気圧の変化がわかるアプリを見るようなもので。マイナス思考になっ…

2019/06/04(火)

慶應義塾大学のオーラルヒストリーを研究しているゼミに、講師としてお呼ばれすることになった。それなので今スライドを作っているのだけど、講義というものをほとんどしていないばかりか最近は受けてもいないので、どうも難しい。でもわたしの本業ではない…