文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/06/03(月)

『経営者の孤独』の原稿をすべて提出した。あともう少しだ。とにかく、峠は越えた。スケジュールがなんとか守れて、本当によかった。ああ、よかった。あとがきを書くときにかなり悩んだのだけど、結局は「思っていることを素直に書く」でいいのではないかな…

2019/06/02(日)

深澤直人さんの『デザインの輪郭』を読んでいる。寄藤文平さんの本を読んだときにも思ったけれど、デザイナーさんの言語表現は少し変わっていておもしろいなと思う。言語野の違う部分を刺激されているようで、脳がこそばゆい。イメージがふわっと浮かぶ感じ…

2019/06/01(土)

6月になった。1年のなかでもっとも好きな月だ。祝日がなく、雨が多く、緑が美しい。

2019/05/31(金)

丸一日原稿執筆。きのうも、おとといもそうだった。今週はプールに行けなかったな。朝ラジオ体操をしていたら、柔肌の二歳児がおもしろそうにこちらを見ていた。

2019/05/30(木)

肌が乾燥するように心も乾燥してささくれだった夜だった。二歳児のやわらかな肌をなでながら寝た。

2019/05/29(水)

昨日は朝から東京に向かって終電で帰ってきたのでそうじができていなくて、家の中が何気なく荒れていた。床に落ちたお菓子のくず、花瓶にささってしなびた花、洗面所に落ちた髪の毛、テレビにうっすら積もったほこり。きのうだけでそうなったわけではないけ…

2019/05/28(火)

「経営者の孤独」の最後のインタビューだった。インタビュイーは家入一真さん。静かで、冷静で、でも優しく、エキサイティングな時間だった。いまは新幹線で、窓の外を過ぎ行くマンションの灯りを見ている。もうすぐ京都に着く。

2019/05/27(月)

急に夏らしい気候になったので、先週末から半袖を着ている。クローゼットの中を覗くと、夏服が少ない。買いに行こうかと考えたが、もう少しこれでやってみようかなと思う。今あるものでやっていく、と決めることは、精神的な安定を与えてくれる。ないものね…

2019/05/26(日)

お酒を4杯以上飲んだ次の日は落ち込んでいることが多い。言わなくていいことを言ってしまったのではないかと思うからだ。でも、大事な話しと言わなくていいことというのは円が重なる部分が多くて、避けるに避けられない気がする。じゃあどうすればいいのかと…

2019/05/25(土)

北加賀屋のブックフェアに出店。たくさんの方に読んでいただけてうれしい。

2019/05/24(金)

最近カツサンドにはまっている。胃弱なので量は食べられないが、おいしいと思う。カツサンドは食パンが大事だ。しっとりとしたパンであってほしい。すごい、全然中身のない日記だな。1日原稿を書いていたのですっかすかだ。

2019/05/23(木)

朝方に気分が落ち込むタイプであったのだけど、最近、少しずつましになってきている。少しずつ、だけど。どうしているのかというと、目が覚めたばかりのころは夢と現実の区別が曖昧であることに着目し、そこにつけこむ形をとっている。つまり、朝方の意識は…

2019/05/22(水)

文章というのは書けば書くほど書けるもの。確かにそうではあるけれど、ある時点からそうではなくなる。文章を書くには水分や油分が必要なので、それが追いつかなくなると、書けなくなる。書いている自分がかたく乾いてしまうと、もうだめだ。書けなくなるし…

2019/05/21(火)

最近また、短歌を詠んでいる。できるだけ1日にひとつ詠もうと思っている。短歌を詠むには心が柔らかでいないといけない。短歌は歌だからかな。だから詠めるということは心が柔らかであるということなのだろうか。余計な心配はしないようにしたいし、不安がる…

2019/05/20(月)

夕方、学生時代からの友達から電話がかかってきて、悩み相談に乗ってほしいと言われる。旦那さんと、家の購入についてもめてしまってけんかをしたそうだ。どうも、旦那さんは急いで買おうとしているようで、友達は慎重にいきたいらしい。それがこじれてしま…

2019/05/19(日)

自分と世界をどう捉えるかで、1日の気分がずいぶん変わってくる。ずっと以前に、人の性格は「ソリッド的」か「リキッド的」かにわかれる、という話をしたことがあるが、そのうち、「人はソリッド的でありリキッド的なのかもしれない」という話になった。つま…

2019/05/18(土)

ハミングバードブックシェルフへ開店祝いに。四条烏丸にできた本棚屋さんだ。ここで本箱を一個買った。小さな本箱だけど、ふつうの厚さの単行本が10冊くらい入る。テーブルの上に置くと、テーブルの上に突如として本棚が現れた。うれしい。その後、磔磔へ。t…

2019/05/17(金)

中学生のころに買って、それから何度か読み返した長編小説を本棚から探し出し、また読んだ。一気にひとりに戻る感じ。このころの自分を知っている人は、誰もいないのだということ。

2019/05/16(木)

引き続き気分は低迷している。メンタルヘルスについて書かれた記事をいくつか読み、こういうのばかり読んで時間が過ぎるとさらに凹むことを知っているので早々に切り上げ、家事をして、メールを作り、メールを返し、本の発送をして、それから次の取材の質問…

2019/05/15(水)

朝からなんだか元気がなく、テレビ電話での打ち合わせをひとつ済ませてから、iPhoneは置いて財布だけ持って、鴨川を散歩した。川の水に日光が反射してきらきらしていて、五月の緑はどこまでも鮮やかに続いている。その中を歩きながら、いろいろな言葉が頭に…

2019/05/14(火)

最近からだがずっと重たくて、よくうずくまりそうになったり、倒れそうになったりする。貧血なんだろうか。それともうまく眠れていないのだろうか。毎晩たくさんの夢を見て、何度も起きる。朝がいちばんひどく、昼間はまだましなので、きょうはプールで泳い…

2019/05/13(月)

最近、立て続けに同世代でハーフの方の記事を読んだ。自分も韓国人と日本人のハーフだけど、それを読み、自分は自分をマイノリティだと思ったことはほぼなくて、でもアウトサイダーだとは思っていたなと思った。寂しさはあるけど怒りはない。母が「日本人は…

2019/05/12(日)

「信じる」ことと「決める」ことの重要性について、自転車に乗りながら考えた。「信じる」ことと「決める」ことさえすれば、生きていくのがものすごく楽になるのではないか。だけど当然、そのふたつをするためには(しかも正しく、いい感じにするためには)…

2019/05/11(土)

これ本当に書けるのかよ、という原稿と向き合うのはこれが初めてではない。何度かそういう原稿と向き合ううちに、時間をかければ書けることを学んだ。だから書けない原稿はない(遅れる原稿はあるかもしれないが)。そして、原稿は書いたら最後、誰にも書け…

2019/05/10(金)

昼間に30分だけプールに泳ぎに行く。今日はきつい日だった。からだに力が入っていたのだと思う。でも泳いで泳いで、泳ぎまくっていると、ふとからだから力が抜けた。もうこれ以上できない、というところまでいくと、自然と力が抜け、ふんわりと水に浮く。そ…

2019/05/09(木)

『中原昌也の人生相談』という本を買ったのだけど今朝それが届いた。判型が面白くて、絵と題字がかわいい。人生相談のやりとりと、柱に映画の紹介が一個一個ついている。この映画があなたの悩みを解決してくれるよというのだ。そこもじっくり読んだが、すぐ…

2019/05/08(水)

何かを書く気が起きない。疲れているのかな。それでも書いていた。書くと、書ける。でもそれが、いい文章なのかどうかはよくわからない。まだ読み返していないから。書く気が起きないときはテープ起こしをする。それはそれで辛いが、自分の中から言葉を探し…

2019/05/07(火)

連休が終わって、ひとりの時間が久しぶりにとれた。からだが軽いのは、子供が身近にいないからか。子供がいると、どうしても「危険なことをしていないか」「寒そうな格好をしていないか」などと気になるので、その分脳みそのリソースが使われるのかもしれな…

2019/05/06(月・祝)

次男の子守をしながら、『経営者の孤独』の書籍版のまえがきを書く。ふたつ書いたのだけど、編集者が両方を一緒にした3つめの案を出してくれた。それなので、自分の書きたいことをすべて書ききったまえがきとなった。ありがたい。書いて、読んでもらうものだ…

2019/05/05(日)

『違国日記』を読んだ。主人公の槙生と同じような言動をわたしもよくとっているので、読みながら驚いてしまった。「ディズニーやスキーやバーゲンに絶対来なかったよね」と言われたり(わたしもディズニーやスキーやバーゲンには行かなかった。待ち時間があ…