文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018年2月25日(日)

1日家にいて、洗濯物を干す以外は外に出なかった。
だんだん暖かくなってきている。春は苦手だ。

今日は1日使い物にならなかった。朝から軽い悪夢(重い悪夢よりもたちがわるい)を見て辛い気分で目が覚めて、それから「今日は1日使い物にならないだろうな」と思った。そういうときわたしはシーツを洗う。せめて眠る前に、シーツを洗えてよかった、と思えるように。

小説以外のわたしが書いたものについて、柳下さんが感想をくれた。シーツのないベッドのなか、毛布にくるまり次男の昼寝に添い寝をしながらそれを読む。間違いなくわたしは今までの人生でもっとも多く文章を書いている。そして柳下さんは、今までの人生でもっとも多くわたしの文章を読んでくれているひとだ。液晶を眺めながらそんなことを思っていたらなぜだか少し涙が流れた。理由はよくわからなかった。

「小説家は幸せになれるのか問題」
ぽん、と不意に吹き出しが液晶に出る。まるで泣いているのが見えているみたいに。
「なれる?」
と聞くと
「なれる」
とすぐかえってきた。
「自分のために書けばいいよ」


小説はわたしを裏切らない。背を向けるのはいつだってわたしのほう。
だから、明日からまた書こう。一所懸命、書けることを書こう。自分が幸せだとか幸せじゃないとか、そういうのとは関係ないところで小説を書きたい。

今夜は洗い立てのシーツで眠る。