文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/05/10(木)

1章の改稿を読んだ編集者から、朝、メッセージが届いた。
「すごくいいね」
「本当にいい」

よかった。具体的なことはわからないけれど、とりあえずはよかった。彼は今日電話すると言っていたけれど、まだかかってこない。きっと忙しいのだろう。その間にわたしは図書館へ行き、資料を返し、また資料を借りた。

2章を書こうと思ったのだけど、途中まで書いて、まだ取り掛かるには早いような気がした。それなので、3章から取り掛かる。この、最初の数ページが大変なのだ。書きながら改稿の土台を固めているので、重たい土嚢を持ち上げてはおろし、位置を整えている感じがする。ここをすぎれば、1章はわりと早かった。きっと、他の章でもそうなのだろうと思う。というか、そう思いたい。

改稿だからと言って、元の原稿をがつがつ変えるような感じではなく、土台を移動させ、そこに元の原稿を乗せ、補強するようなイメージで書いている。0から生み出すのとはまた違う頭の使い方で、かつ、違う肉体労働だ。

ひどくお腹が空く。初稿の際には食欲がすごかったけれど、いまはほとんど食欲がない。それでもぐうぐう鳴ると気持ち悪くなるので、物を食べる。おにぎりと味噌汁が多い。口のなかに味があまり残らないものを食べたくなる。

明日も3章の続きを書く。明日は、少し流れに乗れたらいい。流れをつくるまでが大変なのだ、そして流れを作るには、愚直に手を動かすしかない。