文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/05/13(日)

朝から雨が降っている。
傘をさして、からふね屋珈琲に行った。いつも行くNICE SHOT COFFEEが昨日臨時休業だったので、なんだか今日もおやすみのような気がしたのだ。歩きなので、確実に開いているほうへ行く。

情緒が不安定なのはどうしてなのだろう。
登場人物に感情移入をしてしまうから? 書き終えられるか不安だから? それとも他にまだ、理由があるのだろうか。

午後に編集者と電話をした。五章の主人公、この小説の主人公となる人物のことについて話す。わたしは、なぜか彼女の話をするときがいちばん怖い。なぜだろう。書けないのではないかという事実に、向き合うからだろうか。
だけど、話していたら、少しずつ見えてきたような気がした。「こう思う」と話すのは怖い。こうじゃなかったらどうしようと思うからだ。編集者はおそれず自分の疑問を言う。わたしが怖くて立てられなかった問い。逃げてちゃだめなのに。

逃げてちゃだめだと、常にわたしは教わっている気がする。