文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/05/24(木)

5章の原稿を編集者に送った。

今日映画を少しだけ観た。例によって、子供が寝る間際に観たがったのだ。「ママは悪いけど英語で観るよ」と言っても「それでもいいから少しだけみたい」と息子は言った。それで、TSUTAYAで自分用に借りてきた映画を30分だけ一緒に観た。

黒人の16歳の男の子が、ノートに文章を書いている。それを勝手に読んだ偏屈な老人が、赤ペンで容赦なく添削する。
「退屈」
「もっと具体的に」
「これは秀逸な文章!」
そして、
「君は本当は何が書きたいのか?」


君は、本当は何が書きたいのか?
きっとずっと、考えていくことなのだろう。


5章の原稿では、登場人物たちがわたしに見せたことのない顔をし、聞かせたことのない言葉を発した。
「改稿がすべて」と編集者は言う。完璧は目指さなくていい。ただ、丁寧に、探して書き続けよう。


君は、本当は何が書きたいのか?