文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/06/19(火)

ゆうべ、ベッドに横たわっていたら二度地震があった。
不思議なもので、揺れる直前にふと目が覚める。そうすると、まもなくごごごと小さな低い音がして、それから家がみしみし揺れ始める。子供たちは起きなかった。まだ起きていた夫が寝室のドアを開けて覗き込む。朝また目が覚めると、次男が笑ってこちらを見ていた。生きている、と思う。

1日小説を書いていた。本当に少しずつだが前に進んでいる感じはする。

今日はPDFにして読み返してみた。ぺたりと液晶に張り付いた文字を目で追っていく。
「変なにおいがする」
というところがいくつかあり、そのたび原文のWordに戻って書き直した。変なにおい。香り付けの柔軟剤みたいな。

天然の花のようなかおりとそれはまったくちがっている。書いているうちにはわからないが、読むとわかる。文字から浮き立ってくる。それを消し、また、そこに花を咲かせる、その繰り返し。なんでもいい、花なら。本当の花ならなんでもいい。