文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/06/29(金)

この二日間ずっと頭が痛かったのだけど、今日朝から大雨が降り、雨が流れるとともに頭痛も治っていった。気圧の低下によるものだったのだと思う。年々、気圧の影響がひどくなっていっている。

スリランカと韓国というテーマで短編小説を頼まれていたのを書き上げた。編集者に「君の大学時代の恋愛の話はおもしろいよね。ああいうのが読みたいな」と言われたので、留学生の話を書いた。
読んだ人の身体性に影響するような小説を書けたらいいなと思う。目と頭だけではなく、喉とか、お腹とか、筋肉とか。そういうところに、何かが染み入るような、そんな心持ちのする小説を書きたい。できあがったものは、自分を励ますものになった。短編小説を書くと、一つ自分の作品が増えて、嬉しい。その作品が好きになれたなら、なおさら。編集者はどういうかな、と思いながら送る。

腰と背中が痛く、普通に歩けない。このまま放っておいたら大変なことになりそうだ。慢性的な運動不足のような気がする。ストレッチをして寝る。
内へと向かいすぎると、濃く煮詰まってくる。ドロドロになると、笑わなくなるので、ちょっと外へ出たい。
「バランス」という言葉があまり好きではなかった。なんだか寂しい気がするからだった。でもいまは、その大切さがわかる。「バランス」は手段だ。だから寂しいのだけど。


あと一本インタビュー原稿を仕上げて、長編の小説に帰ろう。