文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/07/27(金)

次男は口のなかにぶつぶつができ、痛がっていて、ものがうまく食べられない。痛いので口を開けっ放しにしており、よだれがひどい。夫が有給をとってくれたので、愛知の前後というところへ取材に出かける。

ゆうべ次男の夜泣きがひどく、わたしは音をあげ一階のソファで寝た。
夫も長男もほとんど起きない。女の方が敏感なのかもしれない。赤ん坊の泣き声。
ソファで寝てもあまりうまく眠れず、新幹線に乗る前に栄養ドリンクを買った。「集中力もアップ!」とある。どんな成分が入っているんだろう。まあ、なんでもいいや、と思いながら飲む。

早く着いたので、駅前のパン屋さんでお茶をしながら仕事をしようと思っていたら、カメラマンの方がいて、一緒に少しお茶をする。
フイルムカメラをもらったのだと言ったら、「ローライ、かわいいですよね」と言った。「ローライ」の発音が、どうやらわたしと違うようだ。ローライ、ローライ、ひそかに練習をする。
「生理的な思い出の質感が、フイルムにはあります」と彼は言った。
会うたびに、ついメモをとりたくなるような言葉を彼は言う。
わたしより早めに集合しないといけないので、カメラマンの彼は先に行き、わたしは残ってあんぱんを食べた。


今日、唐突におもったこと。
何かを決定する際、その理由を「誰かのため」にするのはあまりよくない。その「誰か」を縛ってしまうし、それは自分をもその「誰か」に縛らせることになる。何もかも、「自分のため」で決めたい。