文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/09/12(水)

朝がいちばん気分の落ち込みがひどい。毎日早朝に一度起き、それからまた眠り、6時半にベッドを出るまで睡眠と覚醒のあいだをずっとうろついている。その2時間ほどがいちばん辛い。気づくと息をしていないので、深呼吸をする。
ベッドから出て、まずは水を飲み、トイレで用を足し、それから手を洗って、洗濯をしてお弁当を作って朝ごはん用のお味噌汁と卵焼きを作る。
起きてきた子供たちはすぐにおもちゃで遊び出す。なんの不安もないような顔で、ぴかぴかに新しい笑顔を見せる彼らを見て「ああ、よかった」と少し安心する。温かいごはん、清潔な服、静かな寝室。不安だらけのわたしがなんとかあつらえたささやかな環境のなかで、幼い彼らが笑っていて、それだけで自分が肯定されるような気がした。お味噌をといていると、朔太郎がわたしの両脚を後ろからぎゅっと抱きしめ、振り返ったらきゃあっと言って笑い、また顔をうずめた。