文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/09/18(火)

次男が熱を出したため、家で面倒を見ながら仕事をする。

少しずつ彼は言葉を覚えていっている。「てれび」とか「おりよ」とか「おみず」とか。

だけど言葉が追いつかないときに、彼はよく泣く。
わたしはぽろぽろ流れる涙を見ながら、もしかしたらわたしも、言葉を持っていなければこんなふうに日に何度も泣くのかなって思った。

眠たいとか、抱っこしてほしいとか、なんだか寂しいとか、かゆいとか痛いとか。

日に何度も泣き、笑う彼を見ながら、ああ感情はこんなにも湧いて出るものなのだなと思う。無表情でカタカタとキーボードを叩くわたしの脚に、次男が抱きつきにっこり笑いかける。

ママはいつも不安だよ、いつも寂しいよ、だけどあなたがとてもかわいいよ。

言葉がなければ泣いているのだろうか、わたしは。
にっこり笑いかけてくれる次男に、わたしもにっこり笑いかける。