文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/09/22(土)

長男の運動会へ。

休憩所として理科室が使用できるとプリントに書いてあったので、長男の出番以外はほぼそこで過ごした。みんな休憩所として使えることを知らないのか、それとも運動会で休憩するなんて考えはないのか、理科室には誰一人いなかった。

窓を開け、頬杖をつきながら、校庭を眺める。

五年生の騎馬戦で、赤組に非常に強い男の子がいた。
彼はいつも最初劣勢なのに、下からかいくぐるように腕を伸ばし、白い帽子をぱっと素早く奪い取る。
そして、まるで敵の親玉の生首を刈り取ったかのように、白い帽子を高々と一度だけ上げるのだ。

その光景があまりに素敵で、気づいたら涙ぐんでいた。
誰なのかもわからない、赤組の男の子。