文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/10/04(木)

デザイナー中屋辰平さんをインタビューした記事を書き、その確認のやりとりをしている。デザイナーの方にここまで長いインタビューをするのはもしかしたら初めてかもしれない。仲のよいデザイナーさんがこの間話していたことと同じことを中屋さんも話していた。いわく、「文字を読むときには『よし!』と準備をする必要がある」ということ。わたしは毎日読み書きを中心にして過ごしているので、文字を読むのはとても自然だ。でも、絵や写真は逆に、つるんとわたしの上を滑っていっている気がする。わたしには手に負えないと思っているんだろうか? クラスでいうと、仲良くなりたいけれどとっかかりがわからないクラスメイトみたいな感じだ。だけど、中屋さんが「絵や写真はパッと見てすぐ気持ちよくなれる」と言っていて、「そうか、気持ちよくなっていいんだ」と思った。それで、ソウル・ライターの写真集を開いた。切なくて、親しくて、気持ちよかった。