文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/10/23(火)

『経営者の孤独』のコラムの改稿。今回は自分の孤独について書いている。自分のことについて書くのは難しい。インタビューと違い、自分の中から言葉を振り絞るのだから当然だ。わたしは自分の文章についてなにか印象を持っていないけれど、時折「静かな文章」と言われる。それはわたしにとって、安心する言葉だ。わたしは「静かな文章」にこれまで何度も匿われてきたから。

いつも昼には味噌汁とおにぎりくらいしか食べないのだが、今日はちゃんと肉を炒め、野菜を湯がいてみた。卵とほうれん草とそぼろの三色丼と、ブロッコリーのサラダを食べる。あまり眠っていなかったのと、気圧が急激に下がっていたので、食後に頭がずんと重たくなった。ベッドで少し眠る。
起きてから、以前コンビニエンスストアで買ったアイスクリームを食べる。「おいしいな」と口に出した。言葉として外に出た分、食べ物で補う。じんわり、ひんやり、甘みが自分を癒した。

ニジンスキーの手記』が届く。冒頭の部分を読んで、「すごいな」と思わずつぶやいた。

「笑われることはこわくない。だから私は率直に書く。私が踊りたいのは、感じているからであって、みんなが待っているからではない」