文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/11/14(水)

自転車を漕ぎながら、母のことを思う。もしも病院に行くのがもっと遅かったら、彼女は脳梗塞になっていたという。

死ぬ瞬間というのは、どういう感じなのだろう。「ああ、死ぬのだな」ということがわかるものなのだろうか。それとも眠りにすごく近くて、眠るのだと思って死ぬのだろうか。「ああ、死ぬのだな」と思った瞬間わたしは泣く気がする。だけど泣きながら死ぬという場面を、映画やドラマなどで見たことがない。ということは、やはり眠りにすごく近いのだろうか。

自転車で道を走りながら、この道はたくさんある道のうちのたったひとつなのだと思う。死を意識すると急に視界が開けた気持ちになるものだ。

今日も書いた。明日も書こう。