文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/11/18(日)

義妹の赤ちゃん、つまりわたしの姪っ子にあたる女の子、汀ちゃんに会いに行く。小さくて、柔らかくて、決して落っことしたりしないようにと、緊張しながら抱っこした。まだ真っ黒な瞳には、多分ものがあまり見えていなくて、彼女はにおいや音や触覚でわたしという伯母を認識しているのだろうなと思う。廉太郎は最初恥ずかしがっていたが、もともと赤ちゃんが好きな子なので、かわいいと微笑んでじっくりと見入っていた。子供の声に反応したのか、汀ちゃんが「あっく」と声をあげる。まだ言葉のない世界にいる汀ちゃんが廉太郎に声をかける姿は、なんだか神々しかった。赤ちゃんの瞳は宇宙みたいだと思う。どんどん奥に入れそうなほど、黒。