文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/12/17(月)

30年連れ添った内縁の妻を遺体遺棄した容疑である男性が逮捕された、というニュース記事を読んだ。妻は「ユミコ」と名乗っていたらしいけれど、本当は戸籍がなく、警察が調べてもどこの誰なのかわからなかったらしい。ユミコさんは一度も病院に行ったことがなかった。病気にかかってしまってからは目が見えなくなって、徐々に衰弱していった。ある日旦那さんが野菜ジュースを飲ませたら「ああ、おいしい」と言って死んでしまったそうだ。そのあとずっと男性はユミコさんの遺体と一緒にいたけれど、アパートの取り壊しが決まって、遺体を置いて出ていったという。それで捕まってしまった。

そのニュースを読んだらなんだか心がへしゃげてしまったような気持ちになって、涙が出て止まらなくなった。なんで自分が泣いているのかもよくわからない。

今日はよく晴れていた。窓から陽が差し込んで、電気をつけなくてもよいくらいに。ときどき天気雨が降って、洗濯物が濡れた。わたしは家のなかで、1日原稿を書いて過ごした。