2019/02/09(土)
喫茶店で2時間、新しい小説を書く。雑然とした厨房が見える、一番奥の席によく座る。無愛想な店員さんが、やる気なさそうな顔で、だけどしっかりと働いていて、わたしが文章を書いているのをいい感じに放っておいてくれる。ここのコーヒーは苦くて、どうも残してしまうのだが、いつも。
文字を重ねたところにしか、小説の先は見えない。「蘭ちゃんは身を削る書き方をしているから」とこの間ライターの方に言われたが、そうなんだろう。身を削るというか、自分の中にあるものしか書けないから。それ以外の書き方をわたしは知らない。