文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/02/20(水)

普段ひとりで仕事をしていると、ほとんど人と話さないので、褒められることも叱られることもずいぶん減ったのだが、今日は非常に褒められた。早朝に書き上げた原稿がとてもよかったと、連絡があったのだ。彼は「本当に素晴らしい」と様々な賛美を送ってくれて、
「あと5時間くらい君を褒め続けることができる」
と言ったので笑ってしまった。iPhoneを耳にあてながら鏡を見ると顔が赤くなっていた。

書けないときには事務仕事や家事をしている。あるいはもういっそ泳ぎに行ったり映画を観たりする。この時間が、いつか書けるようになった自分を支えてくれると知っているから。だから粛々と手を動かし、目の前のいろいろな仕事を片付ける。大丈夫、動いてさえいれば、書けない時間も書く時間になる。そう言い聞かせながら。

そういう自分すらも、褒めてもらえたような気がした。
書けなかったときのわたし、ありがとう。よかったね。おつかれさま。