文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/02/28(木)

2月最後の日に義父が亡くなってしまった。
おおらかな人だった。子供たちのことをとても可愛がってくれていて、遊びに行くといつもぞんぶんに遊んでくれていた。本が好きで、よく長男を図書館に連れていってくれて。次男にも車の本を借りてきてくれていた。映画も好きで、テニスも好きで。たばこも吸わないしお酒もほとんど飲まなかったのに。

しらせを受けてからは留守を預かっていただけなのに、夜になると急に疲労感が出た。いつも通り洗濯物を取り込み、お風呂を洗い、夕飯を作った。子供たちは豚丼にするとよく食べる。「おいしいね」と言うとふたりともうんうんと言った。わたしたちは生きているね。

祖父の死を説明しても、子供たちはまだよくわからない顔をしている。
わたしも突然空いてしまった穴に、まだ全然馴染めない。
こんなに早くだなんて、思ってもみなかった。