文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/03/14(木)

次男の発熱が収まったので、今日からようやく子守なしでの仕事再開。

久しぶりに昼過ぎに30分だけ泳いだ。プールというのは、いつも不思議と気づきがある。今日は、「怖がるとからだがこわばる」ということを知った。後ろから誰か追って泳いできていないか、隣を泳ぐ人の手がこちらに当たらないか、自分の足が誰かを蹴ってしまわないか。そんなことがちらりとでも頭によぎると、途端にからだがぎちっとこわばる。そして、急に疲れが来て、呼吸が苦しくなる。
この間読んだ本に、「許すとはゆるむこと」という言葉が載っていたのを思い出した。どういう文脈でそう書かれてあったのかは覚えていないけれど、言葉というのは深いところで繋がっているものだから、もしかしたら「怖がる」と「こわばる」も源流を同じにしているのかもしれない。

「ゆるむ」と「こわばる」が対比関係にあるとするなら、「許す」と「怖がる」も対比関係にあることになる。泳ぎながら、考える。
もしかしたら、許せないから怖いのかもしれない。許せないものは、自分にとって敵だから。だから、怖いという気持ちが起きるのかもしれない。
逆に、許せば怖くない。自分の友だと思えば怖くない。

泳ぎながら、そんなことを考えた。プールからあがったら忘れるかな、と思ったけれど、ちゃんと覚えていたのでよかった。