文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/03/19(火)

文章には匂いがある。その匂いでわたしは好き嫌いを判断している。文は人を表すというけれど、人は文章だけで恋をすることだってできるし、憎むことだってできる。それくらい強く滲み出るものだ。

だから、駆け引きみたいなものは通用しない。最初から最後まで通用しない。

文章はわたし自身であるから、わたし自身であることがまず大事だ。

なんだかときどき、裸で荒野に立っている気持ちになる。文章を書くって、裸で荒野を歩くみたい。