文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/04/01(火)

非常に落ち込んだ1日だった。ずっと家で原稿を書いていたのだけど、どうも気分がすぐれなくて、夕方にゼスト御池まで自転車で走った。そこにある無印良品で切らしていた乳液を買い、なんとなく化粧水シートも買った。黒いペンも買った。
桜を見ているとどうしようもない気持ちになってくる。自転車を漕ぎながら、桜を眺めて涙を流す。なぜこんな気持ちになるのかはよくわからない。心臓がぎゅっと掴まれるような。どうにかしなければと思い、自分の気分がましになる方法を考えた。

酒、薬、ギャンブル、買い物、恋、インターネット。
これらは良くないことをわたしは知っている。依存してしまうからだ。依存してしまうとますますしんどくなる。

じゃあ、食べ物。甘いものでも、肉でも魚でも、異国料理でもいい。
だけど食べたいものが思いつかなかった。今日の昼だって抜こうとしていたくらいだ。おにぎりを作ってお味噌汁と一緒に食べたけども。

ではネイルアートとかエステはどうだろう。整体、マッサージ、サウナでもいい。つまり美容と健康だ。それこそ今日買った化粧水シートを顔に貼り付けて、お風呂にゆっくり入るのもいい。これなら気持ちいいけど依存してしまわないし、しかも美しく健康になれそうである。これだこれだ、と思って、家に帰った。

夜、次男と裸になって、浴室に入った。湯をはっていたつもりが、なぜか浴槽のなかが空だった。「さむい」と震えながらシャワーを浴び、とっととベッドに入って寝た。

そんなふうにしながら、今日も1日生き延びた。