文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/04/26(金)

気分が良いとはいいがたいけれど、アップダウンは減ってきた。食欲はないけれどお腹は空く、という今の身体状況と同じような精神状況。地面と並行なまま低空飛行を続けている感じ。揺れないだけましだと思う。気分のあれこれに理由を問うのはそろそろやめようかと思う。あまり意味がないということがわかった。

品があること。優雅であること。豊かであること。
これらはわたしが幼い頃に、ずっと欲していたことだった。わたしの目にうつる身近な世界(わたし含む、もちろん)は、そこからかけ離れたものだったけれど、精神的にそういった状態であることができるならば、わたしは世界に復讐ができると思っていた。読書はそれに近づけるかもしれないと思わせてくれる行為だった。

なんだか最近やたらとそのことを思い出す。
復讐だなんて言って、世界と対立することが、果たして本当に豊かなのかなと思う。

対立から免れたらどんなにいいだろう。どうしたらそれができるんだろう。どうしてもわたしは、疎外されているような気がして、その気持ちがむかしからずっと消えない。