文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/05/23(木)

朝方に気分が落ち込むタイプであったのだけど、最近、少しずつましになってきている。少しずつ、だけど。どうしているのかというと、目が覚めたばかりのころは夢と現実の区別が曖昧であることに着目し、そこにつけこむ形をとっている。つまり、朝方の意識はやわらかくあやふやであるので、そのやわやわの意識に、良い感じのイメージを植え付ける。これまでは朝起きると同時に死にたいとかつらいとか思いすぎていて、起きたらすぐ泣く、みたいな感じだったのだけど、今は朝起きると同時に、たとえばきれいな水に飛び込む瞬間とか、はちみつ色のあめを舐める瞬間とか、全然知らない国のホテルのきれいなシーツで起きる瞬間とか、そんな感じのことを考えている。すると、意識が次第に明るくなってくることに気がついた。そりゃあ、目が覚めた瞬間に死にたいとか思ったら落ち込むよな、と思う。いざとなれば逃げたらいい。きれいな海のある国のホテルに逃げ込んで、そこで目覚め、はちみつ色のあめでもなんでもなめたらいい。そんな気分になる。