文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/05/29(水)

昨日は朝から東京に向かって終電で帰ってきたのでそうじができていなくて、家の中が何気なく荒れていた。床に落ちたお菓子のくず、花瓶にささってしなびた花、洗面所に落ちた髪の毛、テレビにうっすら積もったほこり。きのうだけでそうなったわけではないけれど、きのうがそれに拍車をかけたことは事実だ。それで朝から、いつもより少し念入りに掃除をした。玄関の床はほうきで掃いたあとに雑巾で拭いたし、花ははさみで水切りを、テレビの上も画面も、ついでに棚も階段も水拭きした。トイレの消臭剤も詰め替えた。
それからメールを読み、しかるべき対応をし、メールを送り、今日やるべき仕事をいくつか終わらせた。

やるべきことをひとつひとつやる。結局それが一番自分を落ち着かせるのだ。自分を揺るがすものは、それがネガティブなものであれポジティブなものであれ、今はきついと思えば見えないようにすればいい。我慢することもない。埃を拭うように、気分の棘も払えばいい。

結局は自分しかいないし、でも結局は自分ひとりでは生きていけない。
依存したくないし傲慢にもなりたくない、と思う。

ひとり小さく鼻歌を歌うように、目が合えば微笑んで会釈するように、そんな感じで生きていきたい。