文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/06/03(月)

『経営者の孤独』の原稿をすべて提出した。あともう少しだ。とにかく、峠は越えた。スケジュールがなんとか守れて、本当によかった。ああ、よかった。
あとがきを書くときにかなり悩んだのだけど、結局は「思っていることを素直に書く」でいいのではないかなと思った。それで素直に書いた。かっこつけようとしたり、感心してもらおうとしたりすると、とたんに書けなくなる。そしてそれでいい。そんな文章は書かなくていい。

原稿を書き上げたことが嬉しくて、大好きなパン屋さんに行って、サンドイッチとマフィンを買って食べた。それから『闇金ウシジマくん』を読んだ。ウシジマ君はだいぶ好みのタイプの男性ではあるけれど、読んでいると気が塞いでくる。そして出費が一時的に減る。ウシジマ君は分相応であれと言う。本当にその通りだな。

痛ましい事件を見ると、犯人と自分とどう違うのかと考える。ウシジマ君の奴隷君と何が違うんだろうかと。そういうところが自分にもあるのだと自覚することは、気が滅入るし恐ろしいことではあるが、大事なような気がする。心の弱さはいつ露呈するかわからない。だから日々、少しでも善くあろうとすることが大事なのだと思う。