文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/06/08(土)

出張先のホテルではあまり眠れない。今回もあまり眠れなかった。怖い話が大好きなのに極度の怖がりなので、飲み会でうっかり怖い話をしてホテルの部屋で後悔した。翌日はやっぱりとても眠く、気の毒に思った編集者がうなぎをご馳走してくれた。今まで食べた中で一番おいしいうなぎだった。すごくおいしかった。

きのうは帰ってからご飯を食べ、洗い物も洗濯物の片付けもせずにそのまま寝て、今日は子供の休日参観。終わったあとは漫画を読み、それから昼寝をした。
ぼんやりしている。ひたひたと近づいてくるような不安感がある。また気分が下がりはじめているけれど、今はあーあと思いながらも受け入れている感じだ。

今日、長男の教室の窓から外を見ながら、最近死について考えることが少し減ったな、と思った。前よりも、それをどうにかしようと思わなくなったからかもしれない。
青い花のことは考えないで」と言われたら、青い花のことを考えずにはいられないように。青い花のことを考えずにいるためには、そのこと自体を忘れなくてはいけない。
わたしは自分が死にたいと思っていることを意識しなくなったのかもしれない。

窓の外には緑の樹が立っていて、その向こうの道路を赤い車が走っていて、雨が降りそうで、もうすぐ夏だなと思った。季節が自分の横を音もなく穏やかにすり抜けていく。