文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/06/25(火)

この日記を書くのが次の日の午前中になってしまうのは、いつも夜になると力尽きてしまうからだ。最近、朝目が覚めたとき、少し気分が落ち込んでいる。以前はもっとひどくて、朝起きるたびに死について考えていたけれど、最近少しずつまたそうなってきている。あまり良くない。なんでこうなるのか、理由を考えてみてはいるけれど、やっぱりなぜなのかわからない。イメージの問題なのか。世界にたいして、自分にたいしての。

だけどそんなとき、やっぱり本はいいなと思う。静かで、受け入れられていて、安全だ。そういえば午前中に図書館に行った。この図書館は、建物の中心に螺旋状の階段があって美しい。一番好きな図書館かもしれない。そこで聖書をさがしもとめた。ああ、こんなに読んでない本がたくさんたくさん、おびただしくある、と思うと、鳥肌が立った。深海に沈んでいくような気持ち。ああ、時間が足りない。どれだけ読めるだろう。どれだけその本について語れるだろう。そう思うとき、わたしは死への希求から少し遠のいている。