文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/07/08(月)

出張から帰ってくると(と言ってもきのうは日帰りだったけれど)掃除をする。家を空けると家が荒れる。埃がたまったり、床がざらざらしたり、洗面所に髪の毛がへばりついていたり、ゴミ箱にゴミが溜まっていたり。1日でよくもこんなに、と驚くほどに。わたしは普段家でずっと仕事をしているので、そのいちいちがとても気になる。きれいに片付くとほっとする。それでコーヒーを淹れて仕事をする。

今日は不意に涙が流れた。ときどき、意味もなく涙が出てくる。最近は、それを止めようとしたりやたらに不安がったりしないようにしている。理由はわからないけど悲しいんだなとか、寂しいんだなとか、思うようにしている。思うだけで、それをどうにかしようとしない。だってどうにもできないんだから。山の天気みたいなものだ。
涙が出終わると、すっきりする。少し青空が見えるように。

わたしのことを「空みたい」と言った人がいた。よく色や天気を変える空みたいだと。空であることを空はやめられない。