文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/08/16(金)

誕生日、34歳になった。
朝、子供たちを送り出して家を掃除する。それから夕方の6時半までずっと書いていた。書けなくなったら、読んで、それからまた書いた。でも、書いても書いてもちゃんとしたものができなくて、ちょっとがっかりした。

そうしたらウクライナから帰ってきた編集者から電話があって、少し話して、それから切ったあとにメッセージが届いた。
「土門さんは、頑張って書いてて、えらいね。書けないことにも向き合うからえらい」
褒められて嬉しかった。というよりも、ほっとした。よかった、わたしは頑張れているんだな。

34歳も、小説を書きたい。良い小説が書けるよう、できることをしたい。あんまりよそみせずに、妄想もせずに、他人の言うことに揺さぶられずに。最近全然泳ぎに行けていないから、ちゃんとスポーツもしたいな。お腹が冷えがちだから、お腹をあたためよう。買い物をするときは、良いものを買うように。その前に、今持っているものを大事にしよう。

ときどき、死に支度をしなければなと思う。どうしても余計なものが身についてしまう。いつ死んでも慌てないように、ひとつずつ整理していきたい。いらないものは捨て、大事なものは大事にし、欲しいものはちゃんと手に入れておく。
多分人生は思っているよりも短い。ちゃんと自覚しておかなくては。