文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/08/28(水)

なんの因果か保育園のバザー委員の部長になった。委員なのに「部長」というのがまず引っかかっている。委員長ではないのだろうか。あまり熱心に保育園の保護者会に参加するほうではなかったので、部や委員の構造がどうなっているのかもそもそもわからない。まずはクラス名とその順番がどうなっているのかを勉強した。なに組が何歳のクラスなのか、ぼんやりしたまま生きてきたのだ。そろそろぼんやりしていられなくなってきた。

バザーというのは非常に大変な委員なのだという。わたしはクラスで委員を決める際に欠席していたので、あまったバザーを引き受けることになった。しかも部長はもっと大変ということで、あまった部長まで引き受けることになった。バザーの部長だというと、まず「わあ」と気の毒そうな顔で見られ、「すばらしいですね」と褒められる。同情されている感じがすごい。

きのうの部長会議では、「バザーなどなくしたらどうか」という意見すら出た。売り上げのわりに手間暇がすごいというのだ。ある方は、メリットとデメリットを天秤にかけたらデメリットのほうが大きいという。しかしまたある方は、メリットデメリットの問題ではない、という。みんなで力を合わせやっていく中で得られるものは大きいはずだという。意外にも後者の意見のひとのほうが多く、それはなんだかいいことだなと思った。メリットデメリットで考えるのももちろん大事だが、どうせなら豊かなほうがいい。

「続けない、という選択肢をとる前に、続けやすくする工夫を最大限してみてはどうか」というのがわたしの意見。まあそれを先頭で仕切るのはわたしなのだが。やれることをやってみよう。ひとりでやるわけでもないし。

思ったのは、今目の前の事象を「自分の時間を奪うもの」だと考えるのは本当に損だなということだった。「自分の時間を与える」と考える人は本当に強い。なんのために与えるのかを考え出して価値を生み出すから、楽しそうだもの、生きてて。わたしもそうなれたらいいなと思う。