文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/08/31(土)

渋谷にてトークイベント。最近は、多くの方の前で話すという経験が増えている。話すのは苦ではないし、むしろ好きなほう。気をつけているのは、心を開くこと。心を閉じると相手にそれが伝わり、自分もみんなも楽しくない。心を開くというのは、自分をその場に委ねるということだと思う。自己防衛しすぎず、かと言っておもねらず、ちゃんと「本当の自分」の領域のなかで話していたいと思う。「本当の自分」のいちばん外側、だけどその辺境を絶対に出ない。そう自分に約束して、トークイベントに出ている。書く自分と話す自分は、たぶん、雰囲気が違う。「本当の自分」のいちばん内側と外側、みたいな感じかもしれない。だから、どっちも本当のわたしだ。

外側に来たら、ちゃんと内側に帰る作業がいる。ずっと外側にいると、外側部分が磨耗してくる。すると、ふちが壊れて、中に自分以外のものが入ってきて、ざわざわしてくる。

トークイベントは楽しい。「本当の自分」である限り楽しい。それをずっと気をつけていたい。