文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/09/17(火)

3連休が終わると日常。どうも日が落ちるのが早くなったみたい。夏のいいところは日が長いところかもしれない。だから夕暮れが長くきれいだ。涼しくなるのは嬉しいけど、すぐ暗くなるのはさみしい。

今日は1日ずっと家にこもって原稿を書いていた。途中でアイスクリームが食べたくなって、自転車でファミリーマートへ向かった。アイス売り場で男の子がじっとアイスを睨んでいて、ひどく迷っているようだった。わたしはチョコモナカジャンボが食べたかったので、彼の前に位置するそれをそっと手に取らせてもらった。

帰ってから袋を開けてかじって、また原稿を書いた。原稿って、あらかたできるまで、ちゃんと書けているかどうかわからないな。途中までは「書き手」でいっぱいで「読み手」が入る隙間がない。だから、そのときがいちばんしんどい。闇のなかをまさぐる気分。そこを出てようやく、ああ自分はこんなところにいたんだな、と余裕をもって見回すことができる。

「書く」って大変だな。いっつもそう思う。
だけど、書いたものが好きになれると、うれしい。
おいた石が、ちゃんと光る。ヘンゼルとグレーテルみたいな気持ち。