文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/09/22(日)

京都音楽博覧会へ行く。くるりを観ていて思ったのは、悔しいな、ということだった。かっこよくて悔しい。いつもそうだ。くるりというのは、少なからぬ元・「京都の大学生」(80年代生まれの音楽や文学に携わる者)にとって、そういう存在なのではないかなと思う。年上の先輩であり、ずっと先を行くライバル(と言うととてもおこがましいが)であり、でもやっぱり青春時代のロックスターなのだ。そのバンドの中に、わたしの大学時代の友人がいるのもまたすごくよくて、わたしは彼女のトランペットを聴きながら泣いてしまった。

純粋な音楽への奉仕を感じる音楽が好きだ。そして、そういう音楽を聴くと、とても悔しくなる。自分はそういうふうにできているだろうか。もっとできることがあるんじゃないか。

20年近く前にリリースされた『ばらの花』を、今またライブで聴いて、それがとっても素晴らしくて、やっぱりまた悔しくて涙が出た。