文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/09/23(月・祝)

今日思ったこと。世界観って何かなと考えていて、純粋と狂気の合いの子みたいなものかなと思った。その子は、他者に侵されない。
作品はもちろん、コラムにしてもSNSにしても、立ち居振る舞いにしても、他者の入る余地のない(それは排他的という意味ではもちろんない)人というのがいる。汚されないダイヤみたいな。清潔なのだ、とても。狂っているのに、すがすがしい。そういうのは、人を惹きつけるなと思った。なんでなんだろう。きれいなものを、みんな見たいのだろうか。

もうひとつ、今日思ったこと。コンプレックスについて。わたしには少なからぬコンプレックスがある。どれも、口に出せないほど恥ずかしいコンプレックス。今日そのうちのひとつを口に出して、思い切り泣いてしまった。「そこがいいと思うけど」と言われながら、「そうか、否定しているのは自分だけなんだな」と思って、もういいかなと思った。そのとき、なんだかひとつコンプレックスを乗り越えたような気がした。コンプレックスは、人に向かって口に出して、受け入れられて、初めて受け入れられるのかもしれないな。