文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/09/16(月・祝)

この3連休の空き時間を使って、こつこつと掃除をした。自分の部屋を重点的にしたのだけど、服や鞄や靴など、捨てようかどうか迷っていたものを思い切って捨てた。ちょっと若かった頃の自分が身につけていたもの。あの頃知らなかったことを今のわたしは知っていて、少しは人間として成長したのではないかなと思う。若い頃のわたしは、いつだって傍若無人で、だからこそ光る粒のようなものを身につけていたような気がする。思い出すと少し恥ずかしいが、それはそれでありなのだろうと思う。もうわたしには『100年後あなたもわたしもいない日に』に収められているような短歌は詠めない。悲しいことではない。少し寂しいことだけど。だってその分、死に近づいているということだから。

朝、ゴミ袋を指定の場所に出した。夏の終わりの朝は涼しくて、二学期のにおいがする。もうわたしは学校へ行かなくていい。運動会にも遠足にも出なくていい。少し寂しいことだけど、やっぱりほっとしている。