文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/09/20(金)

ふと、昔インタビューしたイラストレーターの方のことを思い出した。まるでみずみずしい果肉のような、さわやかでほのかに甘い、美しい絵を描く人だった。彼女に「絵を描くときに大切にしていることは」と尋ねると、「いつも気持ちよく描けるようにしておくことです」と言っていた。「自分が気持ちよく描かないと、みてる人も気持ちよくないから」

 

書くこともそうだと思う。しかめ面して、苦役のように書く文章ではなく、うわって風と一緒になるかのように走ったり、鳥になったかのように宙に浮いたり、そんな、おもわずこわくて笑ってしまうような感じで書きたい。書けたらいいなぁ。書くことって本来自由なんだよ、ほんとだよ、自分。