文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/09/14(土)

なんだか最近日記が書けない。日を過ごすのに精一杯で、記すまでいかない。季節の変わり目だからだろうか。でも、常に季節の変わり目だからだろうか、と言っている気がする。調子が悪いのがデフォルトなのだ。

大学時代の友人が家に遊びに来てくれた。話していて思ったのだが、わたしは物欲を抑えがちなところがある。買えないという状況が辛いので、そもそも欲しがらないようにしているのだ。神経をカットしている。だからなのか、物欲全開の人を見ると憧れてしまうのだ。すごいなあ、人生の主人公だと、自分のことを思っているんだろうなと思う。わたしも思っているが、質が違う気がする。なんというか、明るくて楽しそうな感じ。わたしは悲壮感が漂っている。出自が貧乏だからだろうか。

それで友人と話し合って、まずは物欲を認めるところから始めては、ということになった。「欲しいなと思ったものをノートに書き出すとか」自分で言いながら自分のアイデアに興奮する。それならできそうだ。興奮しているわたしを友人は優しく見守っていた。彼女は物欲が強いらしい。憧れちゃう。

2019/09/13(金)

夕方、ジムの「リラックスヨガ」という授業に行く。水泳に行く気力と体力がない。ヨガならできるのでは、しかもリラックスだし、と思い、行ってきた。結構きつかった。膝を抱えて仰向けになると、お腹が痛いなと思った。凝り固まっていて、痛いのだ。緊張してお腹に力を入れすぎなのだと思う。力を抜いて生きていきたい。

2019/09/12(木)

ある写真家さんに「ポートレートを撮らせてください」と声をかけていただく。午前、その写真家さんが家に来て、ライカで撮ってくれた。何枚も撮ってくださったのだが、わたしの表情がどうも硬いらしい。こんなに撮るのが難しい人は珍しい、と言われた。途中で外に出て、庭、とも言えない小さな空間で撮っていただく。できあがった写真は、さみしそうな顔をしていた。わたしはいつだってさみしい。写真家さんは「土門さんって少年っぽいですね」と言っていた。少年。そんなことを言われたのは、いつぶりだろう。

2019/09/11(水)

2名に取材を行ったあと、夜は保育園でバザーのミーティングを2本おこなう。
忙しい日だった。緊張するとものが食べられなくなるので、ミーティング前に用意されたお弁当は帰ってからビールと一緒に食べた。少し残す。風邪の予感がしたので、葛根湯を飲んで寝る。

2019/09/10(火)

午前にエッセイを一本書き上げ、午後に編集者と打ち合わせ兼雑談をする。気づいたら4時間超喋っていた。喋っているあいだに、少しずつ自分が元気になっていくのがわかる。吐き出し、吸収し、自分のなかを循環させる。すると、次に進むべき道筋が見えてきた。できることをやろう。できないことはやらなくていい。できることを、できるぶんだけ全部やればいい。

『戦争と五人の女』がついに入稿されたそうだ。来週か再来週にはできあがる。まだ実感は湧かないけれど、この二年半書き続けてきたことが、ようやく形になってわたしの手の中にやってくるのだなと思った。子供を産む前のあの感じに似ている。嬉しいのと、緊張するのと、両方。そして、とてもとても、ありがたい。

2019/09/09(月)

1日家にこもり、エッセイを執筆。書き上げる。編集者に褒められて、うれしい。
でも疲れていたのだろう。子供と大げんか、というか、一方的にわたしが怒ってしまい、涙を流してふて寝する。生きていくのはそれだけで大変な運動だ。