文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/09/30(月)

忙しい1日。朝から郵便局、銀行、ホームセンターなどを回る。明日から本の発送なので、その準備。やることが多いととたんにいろいろ抜ける。何度かヘマをして、自分に苛立つなどした。帰ってすぐ、きのうの原稿の続き。締め切りが今日中で、しかも次男を早めに迎えに行かねばならず、お昼ご飯を抜こうかと思ったが、鏡を見て自分のげっそりした顔に驚き、食べることにした。豚肉を焼いて食べる。豚肉は貧血や疲れに良いと聞くので。でも、パソコンを見ながら食べてしまったので、よく噛まずに食べてしまい、お腹が痛くなった。だめだなあと思う。

インタビュー記事というのは、どういう内容のものでもいつも励まされる。今日は「会社をおもちゃにする」という言葉があって、いいなと思った。わたしたちは遊ぶために生まれてきたんじゃないかなと思う。遊びをせんとや生まれけん。そのことをすぐに忘れてしまい、わたしは硬い表情をしている。いつも。

次男を迎えに行き、また仕事をした。ひと段落したときに、ふと爪に透明なマニュキュアを塗ってみようと思い立ち、塗ってみた。わたしはマニュキュアををほとんど塗らない。塗るのが下手だからだ。でも透明なものは、少々はみ出ても気にならず、爪がつやつやとして見えた。ちょっと気持ちが明るくなり、また仕事をした。次男はひとりで楽しそうに仮面ライダーを見ている。

2019/09/29(日)

午前中、喫茶店で仕事をする。次男が熱を出したので、月曜日も休みになる気配。それなので、前倒しでやることにした。喫茶店は冷房がききすぎて寒いし、コーヒーは苦くて煮詰まった味がする。だけど放っておいてくれるのでいつもここに来る。わたしには、環境に対する向上心があまりないのかもしれない。

午後は頭が痛いので昼寝をした。最近頭痛が多い。眠っていると、やはりたくさんの夢を見る。夢占いをしても、大したことが書かれていないので(いつも「疲れている」とか「休息を求めている」だ。だから夢を見るのかもしれないけど)もうやめようと思う。

夜はスーパーでお寿司を買って食べた。休肝日ということにして、早々に寝る。はからずも夢占いの通りになった。

2019/09/28(土)

一日頭が痛い。気圧のせいかもしれない。夜、友人がご飯を作りに来てくれた。以前わたしがTwitterで「もうご飯作りたくない。誰か作ってくれないかな」ということをつぶやいたときに、「作りに行ってあげる」と返信をくれた友達。本当に作ってくれるなんて、とてもありがたい。ヤムウンセン、人参とオレンジのサラダ、白和え、ぬたの酢味噌和え、ジャークチキン、麻婆トマト、炊き込み御飯、最後にパンケーキ。すごくおいしかったので、ぱくぱく食べた。途中で、最近子供を産んだばかりの友達に、自転車で差し入れに行く。赤ちゃんはミルクの匂いがして温かい。抱っこすると、おっぱいをあげていたときのことを思い出して、懐かしく甘酸っぱい気持ちになった。帰りに、コンビニでバニラアイスを買う。パンケーキに乗せる用だ。

友達に小説を渡したら、「とてもいい本だ」と言ってくれた。何度も表紙をなぜたり、ページをめくったりしながら。冒頭の一文がいいねと言っていた。嘘を言わない人なので、緊張しながらも、その言葉がとても嬉しかった。

2019/09/27(金)

小説『戦争と五人の女』の本が届いた。家の中が、畳のにおい。畳のにおいと紙のにおいはよく似ている。このにおいが充満していて嬉しい。
配送業者さんと、せっせと何往復もして運んだ。汗びっしょりになって、着替えて、それから編集者に渡しに行く。3分の1くらいは、お互い本を触って読んでいる時間だった。その時間が経てば経つほど、実感がわいてきて、「とてもいい本だね」と言い合った。それでもまだ足りない。本を食べるくらいしないとわたしはわからないのかもしれない。

だけど、とにかく嬉しい。何かの奇跡としか思えない。だから実感がわかないのだと思う。

ありがとうございます。書かせてくれたすべてに対して、その力の分だけ等しく、言えたらいいのに。

2019/09/26(木)

長男の運動会。日差しの強い中にずっといたからか、それとも慣れない人混みの中にいたからか、それとも運動会のあの雰囲気に呑まれたのか、帰ってからぐったりした。夜は夜で学童のフェスの会議。なんだかわちゃわちゃしているな。よくない。落ち着こう。