2019/09/27(金)
小説『戦争と五人の女』の本が届いた。家の中が、畳のにおい。畳のにおいと紙のにおいはよく似ている。このにおいが充満していて嬉しい。
配送業者さんと、せっせと何往復もして運んだ。汗びっしょりになって、着替えて、それから編集者に渡しに行く。3分の1くらいは、お互い本を触って読んでいる時間だった。その時間が経てば経つほど、実感がわいてきて、「とてもいい本だね」と言い合った。それでもまだ足りない。本を食べるくらいしないとわたしはわからないのかもしれない。
だけど、とにかく嬉しい。何かの奇跡としか思えない。だから実感がわかないのだと思う。
ありがとうございます。書かせてくれたすべてに対して、その力の分だけ等しく、言えたらいいのに。