文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

2018/11/29(木)

明日から二泊三日の出張が始まる。東京のあとに、台北に行く。出張や移動に慣れていないので、出張が始まる一週間前から緊張している。緊張している割にはホテルをとるのを忘れていたりして、さっき慌ててとった。以前もとったホテルなのに、とるのに20分ほ…

2018/11/28(水)

このごろ、右手の中指に指輪をつけ始めた。金色の細い指輪だ。なんの飾りもない、潔く輝く輪。初めて見たときに、とてもうつくしい円だと思った。これが自分のものになると思うとどきどきした。お店の人に「素敵です。よくお似合いです」と言われ、常套句だ…

2018/11/27(火)

近所のお地蔵さんの掃除当番がまわってきたので、次男を保育所に預けたあとにバケツと雑巾とひしゃくを持って出かけた。道路に面しているので、排気ガスで桟や屋根が汚れている。ゴシゴシと拭いていたら、次男と同じクラスのこどものお母さんが通りがかった…

2018/11/26(月)

細切れに映画を観る、ということをよくしている。2,3時間通して観ることがなかなかできないので、お風呂に入ったあと、1時間もないくらいのあいだだけ映画を観る。そのようにして数日をかけ、1本の映画を観る。今日は『マイ・フェア・レディ』を観終わった。…

2018/11/25(日)

人を殺す夢と人を騙す夢を見た。両方とも、自分はこのあと後悔するのだろうなと確信している夢だった。目がさめると夢だったことにほっとした。多分疲れているか、焦っているか、もしくはそのどちらもだろう。午後は低気圧で頭痛がひどく、態度や言葉遣いが…

2018/11/24(土)

今朝はものすごく寒かった。自転車で北に走れば走るほど寒くなる。白い息が出て、手が凍えた。もう冬だ。もう今年も終わる。京都精華大学で行われた、ダンスパフォーマーのほながようこさんの子供向けワークショップへ長男と出かける。現地でほながさんと旦…

2018/11/23(金・祝)

朝はたいてい気分が落ち込んでいるが、時々ものすごく落ち込んでいる日もあり、それが今朝だった。窓の外の空が晴れているほうが気分が落ち込む。雨ならまだまし。雨の日は、隠れることができるような気がするからだと思う。昔からそうだった。晴れの日のほ…

2018/11/22(木)

『経営者の孤独』の原稿を、取材を受けてくださったわざわざの平田さんに確認していただく。すぐに返信が来て、おもしろいと言ってくださり、心からほっとした。この瞬間がいちばん緊張するので、どっと力が脱けたような気持ちだった。本当によかった。重た…

2018/11/21(水)

ちょっと前に近所のお宅で大そうじがあった。年輩の男性がひとりで暮らしているお宅なのだが、庭は手入れがされておらず草が生え放題で、家の中にもいろいろとものがたまっていたらしい。近所の方から苦情が来たそうで、市の役員の方や町内会の方たちが集ま…

2018/11/19(火)

きのう出した原稿を直し、また提出。編集者からはOKが出て、その後編集チームへ。それが通ればインタビュイーの方にご確認いただくわけだけど、ここがいちばん緊張する。意図と違っていないか? この原稿が彼女にとって少しでもプラスになるか? 言葉をいた…

2018/11/19(月)

『経営者の孤独』の初稿を書き、編集者に送る。すごくがんばった。朝から夕方まで、お茶を淹れたりご飯を食べたりする以外は、ほとんどこの原稿にかじりついて書いた。夕方になったころには出し切った感じがしてふわふわしていた。ふわふわとした足取りで学…

2018/11/18(日)

義妹の赤ちゃん、つまりわたしの姪っ子にあたる女の子、汀ちゃんに会いに行く。小さくて、柔らかくて、決して落っことしたりしないようにと、緊張しながら抱っこした。まだ真っ黒な瞳には、多分ものがあまり見えていなくて、彼女はにおいや音や触覚でわたし…

2018/11/17(土)

ポストを開けると「パンカレンダー在中」と書かれた白い封筒が届いていて、「パンカレンダー」と思わず口に出し笑ってしまう。嬉しい響きだ。今年一緒に仕事をしたフォトグラファーさんからの贈り物なのだった。「お腹が空くカレンダー良かったら使ってくだ…

2018/11/16(金)

『経営者の孤独』の原稿を書いている。この原稿に限らないのだけど、いつも、原稿を書きあげるまで不安でたまらない。「本当に書けるのかな」と思う。連載をいくつか持っているが、そのどれもで毎回思う。前まで書けていてもそれは全然自信にならない。前は…

2018/11/15(木)

前からずっと言い続けているが、テープ起こしというのがすごく苦手だ。自分が話している内容を音声で聞くのはたまらないものがある。焦ってるなあとか、ここわかってないのにわかったふりしてるなあとか。でもたまに、「ああ、ちゃんと聞いてるな」と思うこ…

2018/11/14(水)

自転車を漕ぎながら、母のことを思う。もしも病院に行くのがもっと遅かったら、彼女は脳梗塞になっていたという。死ぬ瞬間というのは、どういう感じなのだろう。「ああ、死ぬのだな」ということがわかるものなのだろうか。それとも眠りにすごく近くて、眠る…

2018/11/13(火)

保育園から電話がかかってきて、次男が熱を出したという。迎えに行ったらぬいぐるみを抱いてぐずぐず泣いて、わたしを見ると「がっこー(だっこ)」と言って抱きついてきた。きのうの夜に四種混合のワクチンを打ったからその副作用かもしれない。連れて帰っ…

2018/11/12(月)

今朝は持久走をする夢を見た。女子は5周走らねばならないのだが、途中で自分が3周走ったのか4周走ったのかわからなくなるといういやな夢だった。やけになったように夜の商店街をすごく速く走った。途中でへばってもいいやというように。どうせ何周走ってるの…

2018/11/11(日)

昨日長野から東京へ車で帰る際、橋の上を通る道があった。紅葉がとてもきれいだったので、運転していた編集者が「ちょっと降りて歩いてみようか」と言って、道路の脇に車を停めてふたりで降りた。山と山との間を流れる川に架かったその橋はとても高いところ…

2018/11/09(金)-10(土)

きのうから今日にかけ長野の東御市に出張に行っていた。東京駅から車で3時間ほど。ドライブをしていると、人生って複数あるんだなと思う。窓の外するすると変わっていく景色を見ながら、「ここに住んだ自分」について考える。「ここに住んだ自分」の数だけ人…

2018/11/08(木)

4章の改稿をやっていて、これまで見えてこなかった問いがまたちょくちょくと出てきていて、今日だけでは書くのが追いつかなくて、「保留」をつくりながら前に進んで、ようやく最後までいった。最後までいっても、また戻らなくてはいけないのだけど、一度5章…

2018/11/07(水)

このあいだ編集者と話していて、作品づくりにはメタファーとして、木から像を彫りだす感じと、粘土から像をつくりだす感じがあって、前者は木の中にある像をそのまま外に出そうという無心な気持ちでやるけれど、後者は「もっと鼻を高くしてやろう」とか「目…

2018/11/06(火)

最近、夢を一晩に4つも5つも見る。ふと目が覚め、「こんな夢を見ていた」と思うことで眠っていたことを確認し、また眠り、また目が覚め、夢を見ていたことで眠っていたことを確認する。その繰り返しで朝が来る。このごろはとくにひどい。睡眠時間のうちに、…

2018/11/05(月)

大学や短大の取材をすることがちょこちょこある。教育について話を聞くのはおもしろい。このあいだ編集者が「僕が推測する土門さんの興味がある職業トップファイブ」と言って「経営者・編集者・料理人・教師・カメラマン」を挙げていたのだけど、本当に合っ…

2018/11/04(日)

舞台芸術集団VOGAの公演『直観と情熱』を観に行ってきた。これまでVOGAの作品はおろか、舞台芸術というものをほとんど観たことがなかったので、光と音の演出効果がこんなにも大きいものなんだなということに驚いた。光の当て方が変わるだけで、場所ががらり…

2018/11/03(土)

生まれて初めてチャーハンを作った。エビと、玉ねぎと、豆苗と、卵のチャーハン。炊きたてのご飯を使ったので、少しべちゃっとしてしまった。塩と醤油と胡椒で味付けをしたあと、味見をしたら全然味がしなかったので、鶏がらスープの素をいくらか入れた。長…

2018/11/02(金)

きれいな夢をあまり見ない。脳から出た膿のような夢をよく見る。

2018/11/1(木)

取材で名古屋へ。名古屋駅で電車を待っていたら、一緒に仕事をしているフォトグラファーの方に声をかけられ、お久しぶりですねと席に座る。わたしが取材をしているとき、彼が写真を撮っているわけだが、彼がどんなふうに動いているのかまったく記憶にない。…