文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/10/22(月)

『経営者の孤独』の原稿を朝からがりがりと書く。書き終えると頭がくらくらした。力いっぱい出したなあ、という感じ。鏡を見ると顔がやせこけて見えた。最近また痩せたように思う。その分食べなくっちゃ、と思う。

友人に、食べることが好きな人がいる。
と言っても、特別なものではない。マクドナルドとか、コンビニのスイーツとか、スーパーで売っている袋菓子とか、そういうもののことを、とても愛しそうに話す。
「ああ、あれもすごい好きや。UFO」
「UFOはわたしも好き」
「UFO、めちゃくちゃおいしいよね」
UFOがおいしいということを、そのときやっと思い出した。
そして、わたしも食べるのが好きだってことも。

最近は、大人一人前のごはんを一度に食べると、高確率でお腹が痛くなる。
なので、人と定食屋などでごはんを食べるのが怖い。残すのもなんだか、申し訳なくて。「全部食べられなかったら申し訳ないなあ」と思うと、ますます苦しくなり、食べられなくなる。
家では自分のためにご飯を作る時間も惜しく、米をおにぎりにし、味噌汁で簡単にかきこむ。自分でつくったものなら、ある程度は食べられるのだ。多分、残してもいい、と思っているからだろう。それはなんだか、悲しいことだなと思う。


友人の話を聞きながら、からだが喜ぶことをしたいなと思った。
おいしいごはんを食べるとか、気持ちのよい服を着るとか。友人がのんきで明るいのは、きっとそういうことをきちんと自分にしてやっているからだ。まるで、十分な愛を受けた子供のように。

そう思い、ドラッグストアでアイマスクを買った。つけるとあたたかくなるらしい。落ち窪んだ目がこれで癒えるといい。