文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/02/12(火)

1日原稿執筆。できたらVOUに行こうと思っていたのだけど、できあがらながったので行けなかった。

書きながら、きれいに整っていなくても、伏線を回収しきれていなくても、わからないことがまだ残っていても、精一杯書けばそれでいいのかもしれないな、と思う。力を入れすぎず、積み重ねるように書けばいい。そう言い聞かせながら書いた。原稿を編集者に出したら心が軽くなった。

連載『経営者の孤独』を書くときは、すべてを出し切る試合のような感じがする。書き終わったあとは目の下にくまができていて、顔色は悪くげっそりしており、心なしか髪もぼさぼさなような気がする。それでも、やっぱりこれが書けてよかった、と思う。

ぼろぼろになりながらも、手の中にきらっと光る石を掴んでいるような感覚。