文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/06/14(金)

なんだか小忙しい1日。長男が頭痛で学校を休んだので、テレビを見ている横で原稿を書く。ときどき声をかけられたが「今仕事」と言って返事をしなかった。こういうとき、ちゃんと答えられる人になりたいが余裕がない。自分以外の人間がいるだけで気が散って集中できない。気づいたら昼の1時で、いつもなら適当におにぎりでも結んで食べてすませるのだが、目の前では7歳の子供がお腹をすかせている。それで自転車を飛ばしてパン屋さんにサンドイッチを買いに行った。カツサンド、ハムサンド、子供にはクロックムッシュも買う。帰ってきたら「おかえりー」と言われた。嬉しそうだ。わたしはサンドイッチをかじりながら文章を書く。子供はその様子を見ながらサンドイッチをかじっていた。「トマト残していい?」「いいよ」「とってほしいんだけど」「自分でとりなよ」「これなに?」「クロックムッシュ」「何が入ってるの?」「ハムとチーズ」そんなやりとりも、覚えているんだろうか。大人になった彼は。