文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/04/13(土)

義父の四十九日だった。
告別式のときにはみんなでお義父さんの話をしていたけれど、四十九日にはみんなでお義母さんの話をした。お義母さんは「元気そうだね」と言われ「空元気よ」と言う。それでいいと思う。元気じゃないってちゃんと言っていい。お義母さんの良いところはその正直さだと思う。正直さで正しい居場所を作っていくところ。友達は少ないかもしれないけれど、わたしはそのほうが健全だと思う。

夜は友人とご飯を食べに行った。嬉しい報告を聞き、いろいろと相談に乗る。いつも思うのだが、わたしは「相談に乗る」のがほんとうに下手だ。いつも自分はこういう状況だったのでこういう判断をしてこういう結果になって今こう思っている、ということを話すしかできない。そしてそれでいいのだと思っている。地獄は人それぞれだ。水が効くのか火が効くのか、それは本人にしかわからない。

四十九日だったと話したからだろうか。「死」と「性」についての話が多かった気がする。それはとてもいいことだ。生きているうちにしか語れないのだから、どんどん語ったらいい。泣いたり笑ったり、良い夜だった。