文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/08/19(月)

料理が苦痛でしかたがない。今日は冷凍餃子と、小松菜とツナと卵の炒め物を作った。あとはお味噌汁とご飯。自分がつくった料理を前に席に座り、みんなで食べ始めると、また涙が溢れてしまった。家族はみな「おいしい」と言ってぱくぱく食べてくれるが、全然おいしくない。全然きれいじゃない。そう思うと情けないような惨めなような気持ちになり、涙がどんどん溢れた。
料理をやめたい。夏バテで食欲もないのにつくるのがしんどいのかもしれない。「うまくなりたいなら料理教室に行ったら?」と長男が言った。いかにもわたしが言いそうなことだと思う。でもわたしは、うまくなりたいのではなく、やめたいのだと思った。
わたしにはその部分がごっそり欠落している。それをなんども思い知らされるから、わたしは料理が苦痛なのだと思う。いつか楽しくなるだろうか。