文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/03/15(金)

新しい小説のプロットを作る。
ずっと悩んでいた。自分が書きたいものは本当にこれなんだろうかと考えても、どうも違うような気がして、でもじゃあ何を書くのだろう、自分は、と、ずっと悩んでいたのだった。

日々、いろいろなことが起こる。近しいひとが亡くなったり、自分が誰かを傷つけたり、いいなと思う光景を見たり、何か張り紙を見たり。
普段の生活。その中に小説を見ることがあって、きょうはそれらを貫くひとつの軸が見えたような気がしたのだった。登場人物すべてを愛せるような。話しながら、なんども涙が出そうになった。自分はこれが書きたかったんだ、と素直に言えるような気持ちだった。

よかった。小説にほんの少し触れることができた気がする。わたしはこの作品を、とても大事に思うだろう。自分のために書くだろう。心から。