文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2019/08/07(水)

このあいだニュース番組を見ていたら、ある50代の女性が集積場からゴミを持ち帰り、家がゴミ屋敷化していて、近隣住民が迷惑している、というニュースが流れていた。
アナウンサーが「なぜゴミを持ち帰るんですか?」と質問すると、彼女は「汚い家だから、もっと汚くしてやっているんです」というようなことを答えていた。父親と二人暮らしなのだけど、彼がリフォームに反対していて、それに対して反抗しているのだという。

それを見ながら「ああ、そういう気持ちってあるよね」と思った。汚いものはより汚くしたいと思う気持ち。わたしは放っておくとすぐに堕していくので、だんだんいろんなことがどうでもよくなって、やけになってしまうことがよくある。だけど、きれいな部屋にはきれいなものしか置きたくなくなる、ということもあるから、やっぱりきれいであろうと努力することは大事だなって思う。

きれいであろう、とも思わなくていい。できるだけましな方へ、という感じ。ゴミはあるよりないほうがいいし、花はないよりあるほうがいい。
ましな方へましな方へ。いつも自分に、そう言い聞かせている。