文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018年3月2日(金)

宿には行かず、一日中家にいて、書いていた。

編集者が、登場人物の国籍と舞台について、考え直してみてはどうかという意見をくれて、「あ!」と思う。
書き直す労力や不安よりもさきに、どんどんピントが合っていく喜びのほうが断然大きくて、それを感じられたのが嬉しかった。これは後戻りではない。ここまで来たからこそ起きた変化だということ。

「「作家自身が気づいていない、本当に書きたかったことか書くべきことに先に気づく」っていう、編集にできるのは、ほぼそれだけだけどね」

と編集者が言った。
それは本当にすごい力だと思う。そのすごい力に感謝する。