文鳥社の日記

京都の出版レーベル・文鳥社の日記です。

2018/10/06(土)

自転車に乗り、川端通を北上する。雨上がりの空気は澄んでいて涼しく、わたしはこの道を走りたくて京都にいるのだと思う。
つい10年前まで住んでいた場所の前を通る。たまにここを通るのだが、ここの前を通るたびに、わたしにも過去があるのだと実感する。
一丁前に生きてきたのだ、一人暮らしをして、アルバイトをして、学校に通い、誰もいない部屋で空っぽの冷蔵庫に卵や牛乳なんか補充しながら。

煎餅布団をフローリングの床に敷き、そこで本を読むのが好きだった。電気をつけたままよく寝入っていた。

よくがんばって生きたね。